「食後に強い眠気が出て、仕事や家事に集中できない」
「昼食後に急にだるくなって、横になりたくなる」
このような症状がある場合、単なる食べすぎや睡眠不足だけでなく、食後の血糖値の急上昇、いわゆる血糖値スパイクが関係していることがあります。
血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急激に上がり、その後に急に下がるような状態を指します。特に、白米、パン、麺類、甘い飲み物、お菓子などの糖質を短時間で多くとると起こりやすくなります。
血糖値が急に変動すると、強い眠気、だるさ、集中力の低下、空腹感、イライラなどを感じることがあります。もちろん、食後の眠気がすべて血糖値スパイクによるものではありませんが、毎回のように強い眠気が出る場合は注意が必要です。
血糖値スパイクを防ぐためには、まず食べる順番を意識しましょう。最初に野菜、きのこ、海藻類など食物繊維を含むものを食べ、次に肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質、最後にご飯やパン、麺類などの主食を食べると、血糖値の急上昇を抑えやすくなります。
また、主食だけの食事は血糖値が上がりやすくなります。例えば「おにぎりだけ」「菓子パンだけ」「うどんだけ」のような食事よりも、サラダ、卵、魚、豆腐、納豆、肉類などを組み合わせる方が、血糖値の変動はゆるやかになります。
早食いも血糖値スパイクの原因になります。よく噛んで、時間をかけて食べることで、糖質の吸収が急激になりにくくなります。忙しい時でも、できれば10分以内にかきこむような食べ方は避けたいところです。
飲み物にも注意が必要です。ジュース、砂糖入りのコーヒー、スポーツドリンク、甘い紅茶などは、短時間で糖分をとることになり、血糖値が急に上がりやすくなります。普段の水分補給は、水、お茶、無糖の飲み物を選ぶことをおすすめします。
食後の軽い運動も有効です。食後にすぐ横になるのではなく、10〜15分程度の軽い散歩や、家の中での軽い片付けなどを行うことで、食後血糖の上昇を抑えやすくなります。ただし、体調が悪い時や心臓病などの持病がある方は無理をしないでください。
一方で、食後の眠気が非常に強い場合、糖尿病や糖尿病予備群、睡眠不足、睡眠時無呼吸症候群、薬の影響などが隠れていることもあります。特に、のどが渇く、尿の回数が多い、体重が減ってきた、健診で血糖値やHbA1cを指摘されたことがある方は、一度検査を受けることをおすすめします。
血糖値スパイクは、普段の血糖値だけでは気づきにくい場合もあります。健診で「少し血糖が高め」と言われた方や、食後の強い眠気が気になる方は、早めに生活習慣を見直すことが大切です。
豊川医院では、血糖値、HbA1c、生活習慣病の評価を行い、食事や運動を含めた治療方針をご相談いただけます。食後の強い眠気や血糖値が気になる方は、お気軽にご相談ください。