今年は、例年より早い時期からインフルエンザの流行に注意が必要な状況です。

埼玉県内では、2026年第32週(8月3日から8月9日)にインフルエンザの定点当たり報告数が流行開始の目安である1.00人を超え、その後も増加が報告されています。

「インフルエンザは冬の病気」という印象が強いかもしれませんが、流行の始まり方は年によって異なります。早い時期から患者さんが増え始める年は、本格的な流行に入る前から予防を意識しておくことが大切です。

特に、10月から始まるインフルエンザワクチン接種は、早めに予定を立てておくことをおすすめします。

10月からのインフルエンザワクチン接種を早めにすすめる医療向けイラスト

所沢市では、65歳以上の方などを対象とした高齢者インフルエンザ予防接種が、2026年10月1日から2027年1月31日まで実施されます。対象となる方は、接種時に65歳以上の方、または60歳以上65歳未満で心臓・腎臓・呼吸器の機能などに一定の障害がある方です。

定期接種の対象ではない方も、任意接種としてインフルエンザワクチンを受けられる場合があります。ご自身が対象になるか、いつ接種するのがよいか迷う場合は、医療機関へご相談ください。

インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対にインフルエンザにかからない、というものではありません。

しかし、発症をある程度抑える効果や、発症した場合の重症化を防ぐ効果が期待されています。特に高齢の方、基礎疾患のある方、妊娠中の方、小さなお子さんと同居している方は、早めに接種を検討したい方です。

ワクチンの効果が十分に期待できるようになるまでには、接種後しばらく時間がかかります。そのため、流行が本格化してから慌てて受けるよりも、10月に入ったら早めに予約し、体調のよい時期に接種しておくことが大切です。

早めの接種を特におすすめしたい方は、次のような方です。

  1. 65歳以上の方
  2. 糖尿病、心臓病、呼吸器疾患、腎臓病などの基礎疾患がある方
  3. 免疫力が低下しやすい治療中の方
  4. 妊娠中の方
  5. 小さなお子さんや高齢のご家族と同居している方
  6. 医療、介護、保育、教育など、人と接する機会が多い方
  7. 受験、旅行、仕事など、冬に大切な予定がある方

もちろん、ワクチンだけで予防が完結するわけではありません。

インフルエンザは、咳やくしゃみによる飛沫感染、ウイルスがついた手で口・鼻・目を触ることによる接触感染で広がります。ワクチン接種に加えて、日常生活での感染対策も続けましょう。

予防のために意識したいポイントは、次の通りです。

  1. 外出後や食事前は手洗いをする
  2. 咳やくしゃみがある時はマスクを着用する
  3. 咳エチケットを心がける
  4. 人が集まる室内では換気を行う
  5. 睡眠不足や疲労をためない
  6. 体調不良時は無理に登校・出勤しない
  7. 発熱、強いだるさ、関節痛、筋肉痛などがある時は早めに相談する

ワクチン接種後には、接種した部位の赤み、腫れ、痛み、だるさ、発熱などがみられることがあります。多くは数日以内に改善しますが、強い症状がある場合や心配な症状がある場合は医療機関へご相談ください。

また、発熱している時や急性の病気にかかっている時などは、接種を延期した方がよい場合があります。接種当日の体調に不安がある場合も、無理をせずご相談ください。

今年は早い時期からインフルエンザの流行に注意が必要です。

10月からのインフルエンザワクチン接種を早めに検討し、手洗い、咳エチケット、換気などの基本的な感染対策もあわせて行っていきましょう。

豊川医院では、インフルエンザワクチン接種についてのご相談にも対応しています。

「今年はいつ頃受ければよいか」
「基礎疾患があるが接種してよいか」
「家族も一緒に受けた方がよいか」

このような場合も、お気軽にご相談ください。