「熱は下がったのに、咳だけが残っている」「夜になると咳き込む」「毎年、秋に咳が出る」。そんな症状はありませんか?
長引く咳には、かぜの後に残る咳のほか、咳ぜんそくや鼻炎など、さまざまな原因があります。「季節の変わり目だから」と我慢せず、続き方や出やすい時間帯に目を向けてみましょう。
秋は、ぜんそくに注意したい季節です
ぜんそくは、空気の通り道である気道に炎症が起こる病気です。秋は気象の変化、ダニなどのアレルゲン、呼吸器感染症などが重なり、症状が悪化しやすい季節とされています。ただし、秋の咳がすべてぜんそくというわけではありません。環境再生保全機構・成人ぜん息Q&A
ゼーゼーしなくても「咳ぜんそく」のことがあります
咳ぜんそくは、典型的なぜんそくにみられる「ゼーゼー・ヒューヒュー」という音や息苦しさを伴わず、咳が主な症状となる病気です。
- 夜間や早朝に咳き込む。
- 冷たい空気、ほこり、会話などで咳が出る。
- 毎年同じ季節に、咳をくり返す。
このような経過は相談の手がかりになりますが、症状だけで診断はできません。診察や必要な検査、治療への反応を合わせて判断します。日本呼吸器学会・夜間や早朝の咳

咳には、ほかにも原因があります
かぜなどの後に気道の敏感な状態が残る「感染後の咳」、鼻炎・副鼻腔炎に伴う咳、胃酸の逆流、薬の影響などでも咳が続くことがあります。肺炎や結核などの感染症を含め、別の病気が隠れている場合もあるため、自己判断で咳止めだけを使い続けないようにしましょう。日本呼吸器学会・長引く咳の解説
家庭でできる対策
- たばこの煙や、咳を誘発する強い香りを避ける。
- 寝具や室内を清潔にし、ほこりをためない。掃除で咳が出る場合は、ほかの人に依頼するなど工夫する。
- 冷たい空気で咳が出る方は、外出時にマスクなどで刺激を和らげる。
- ぜんそくの治療中の方は、調子がよくても処方薬を自己判断で中止しない。
ダニ対策では、寝具の洗濯や適切な乾燥、丁寧な掃除が役立ちます。加湿のし過ぎはダニやカビを増やすことがあるため、「咳には加湿すればよい」と考え過ぎないことも大切です。日本アレルギー学会・アレルギーポータル
どのくらい続いたら受診すればよい?
咳が3週間以上続く場合は、医療機関に相談する目安です。ただし、3週間待つ必要はありません。眠れない、日に日に悪化する、発熱が続く、息切れや血の混じった痰がある場合は、早めに受診してください。高齢者や持病のある方も、早めの相談が大切です。
強い息苦しさがあり、会話が難しい、唇の色が悪い、意識がぼんやりする場合は、通常の診察を待たず119番へ連絡してください。埼玉県・咳やゼーゼーが続くときの相談案内
受診時には「いつ・どんなときに」を教えてください
咳が始まった時期、出やすい時間帯、発熱や鼻水の有無、冷気や運動との関係、使用中の薬をメモしておくと、原因を考える手がかりになります。
所沢市小手指の豊川医院では、長引く咳や季節ごとの体調変化についてご相談に対応しています。症状に応じて検査や専門医療機関へのご紹介を検討します。発熱や感染症が疑われる症状がある方は、来院前にご連絡ください。