「健診で血糖値やHbA1cが高いと言われたけれど、体調はよいのでそのままにしている」。そんなことはありませんか?

11月14日は世界糖尿病デーです。日本糖尿病学会は、2026年11月9日~15日をダイアベティスウィークとして案内しています。この機会に、手元の健診結果を見直してみましょう。日本糖尿病学会・2026年度の案内

症状がなくても、血糖値が高いことがあります

糖尿病は、血糖を調節するホルモンであるインスリンが十分に働かず、血糖値が高くなる病気です。初期には自覚症状がないことも多く、健診をきっかけに見つかる方もいます。

「症状がない」「甘いものをあまり食べない」「やせている」という理由だけでは、糖尿病を否定できません。遺伝的な体質なども関係し、生活習慣の問題だけで起こるわけではありません。国立健康危機管理研究機構・糖尿病情報センター

HbA1cとは、どのような検査でしょうか?

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、主に過去1~2か月の血糖の状態を反映する検査です。一方、血糖値は、採血した時点の血液中のブドウ糖の濃度を示します。

健診の直前だけ食事を控えても、それまでの血糖の状態がすべて帳消しになるわけではありません。また、貧血の種類や赤血球の状態などによってHbA1cが血糖の実態とずれることもあるため、血糖値と合わせて評価します。糖尿病情報センター・関連する検査

健診でHbA1cが高いときは症状がなくても結果を確認し、血糖値と合わせて医師に相談し、無理のない生活改善を始める図

健診でこの数値を指摘されたら、早めに相談を

健診での検査値考え方
HbA1c 6.5%以上糖尿病が疑われる数値です。症状がなくても早めに医療機関へ相談してください。
空腹時血糖 126mg/dL以上糖尿病が疑われる数値です。HbA1cや再検査などと合わせて判断します。
上の数値未満でも「要再検査」「要受診」の指示がある健診結果の指示に従って相談しましょう。基準未満だから必ず問題ないとは限りません。

HbA1cだけを繰り返し測っても、糖尿病の確定診断はできません。血糖値、必要に応じた再検査やブドウ糖負荷試験などを組み合わせて医師が診断します。糖尿病情報センター・早期発見と診断

ここでの数値は、糖尿病を疑うための基準です。すでに糖尿病の治療を受けている方の目標値とは異なります。治療目標は、年齢、持病、低血糖のリスクなどによって個別に決めます。

妊娠中の血糖異常には別の診断基準があるため、この表だけで判断せず、産科の主治医に相談してください。

今日からできる、小さな見直し

  • 甘い清涼飲料や加糖コーヒーを飲む習慣があれば、無糖の飲み物へ置き換える。
  • 主食・主菜・副菜のバランスを意識し、極端な食事制限を避ける。
  • 体調に合わせて、座り続ける時間を減らし、無理のない活動を取り入れる。
  • 健診結果を保管し、過去の値と比べる。

やせている方や高齢の方まで、一律に減量すべきという意味ではありません。必要な食事量や運動量は個別に相談しましょう。インスリンや一部の血糖を下げる薬を使っている方は、食事量や活動量の変化による低血糖にも注意が必要です。

生活の見直しは大切ですが、必要な検査や治療を先延ばしにする理由にはなりません。処方薬も自己判断で増減・中止しないでください。

このような症状があるときは、健診を待たずに相談を

強い喉の渇き、尿の回数の増加、意図しない体重減少、強いだるさなどがあるときは、早めに受診してください。急な高血糖は、過去の平均を示すHbA1cがあまり高くなくても起こることがあります。

おう吐を繰り返す、呼吸が異常に深く速い、意識がぼんやりするなど、強い異常がある場合は、速やかな診療が必要です。反応が悪い・呼吸がおかしい場合は119番へ連絡してください。

健診結果を持って、豊川医院へご相談ください

所沢市小手指の豊川医院では、血糖値やHbA1c、持病、内服薬、生活状況などを確認し、必要な検査や治療をご相談します。

受診時には、今回と過去の健診結果、お薬手帳をお持ちください。症状がない今こそ、健診結果を健康管理につなげていきましょう。