暑い時期は「汗をかくから自然にやせる」と思われがちですが、実は夏に体重が増えてしまう方も少なくありません。いわゆる「夏太り」です。夏太りの原因として多いのは、暑さによる活動量の低下、糖分を含む飲み物の増加、そうめん・冷やし中華・丼ものなど炭水化物に偏った食事、睡眠不足、冷房による生活リズムの乱れなどです。特に注意したいのが、飲み物から入る糖分です。熱中症予防のために水分補給はとても大切ですが、スポーツドリンク、清涼飲料水、甘いカフェ飲料、果汁飲料などを何度も飲んでいると、気づかないうちに糖分とエネルギーを多くとってしまうことがあります。汗をたくさんかいた時や、屋外で長時間作業する時には塩分や糖分を含む飲料が役立つ場合もあります。しかし、室内で過ごす時間が長い方や、普段の水分補給では、水やお茶を基本にすることも大切です。また、夏は食事が簡単になりやすい季節です。「昼はそうめんだけ」「冷たい麺だけ」「食欲がないので菓子パンやアイスで済ませる」このような食事が続くと、たんぱく質や野菜が不足しやすく、血糖値も上がりやすくなります。結果として、空腹感が強くなったり、間食が増えたり、筋肉量が落ちて代謝が下がったりすることがあります。夏太りを防ぐためには、まず食事の形を整えることが大切です。麺類を食べる時は、卵、豆腐、納豆、鶏肉、魚、豚しゃぶなどのたんぱく質を加えましょう。野菜、海藻、きのこ類も一緒にとると、食物繊維が増え、食後の血糖上昇をゆるやかにしやすくなります。冷たいものばかりで胃腸が疲れている時は、味噌汁、スープ、温かいお茶などを取り入れるのもよい方法です。運動については、無理に炎天下で頑張る必要はありません。暑い時間帯を避け、朝や夕方の涼しい時間に歩く、室内でストレッチや軽い筋トレをする、買い物の時に少し多く歩くなど、できる範囲で体を動かしましょう。WHOも、身体活動は糖尿病、心血管疾患、がんなどの予防や管理に役立つとしています。一方で、座っている時間が長い生活は健康リスクにつながることが知られています。睡眠も体重管理に関係します。暑さで眠りが浅くなると、食欲を調整するホルモンや自律神経のバランスが乱れ、甘いものや高カロリーなものを欲しやすくなることがあります。寝室の温度を調整し、無理せず冷房を使うことも大切です。夏太りを防ぐポイントは、次の5つです。1. 水分補給は水やお茶を基本にする2. 甘い飲み物を習慣化しない3. 麺類だけで済ませず、たんぱく質と野菜を加える4. 暑い時間を避けて、無理のない範囲で体を動かす5. 睡眠不足を放置しない体重が短期間で増えてきた、血糖値や血圧が心配、健康診断で生活習慣病を指摘された、自己流のダイエットがうまくいかないという方は、早めにご相談ください。豊川医院では、生活習慣病の管理、体重管理、食事や運動の見直しについてもご相談いただけます。暑い季節こそ、無理なく続けられる方法で体調を整えていきましょう。